淡路島の古民家での暮らし方_File09

2013.2.1

Researchの概要

調査日2013年2月1日

File09 清岡 まなみ kiyooka manami 清岡 正明 kiyooka masaaki

清岡 まなみ kiyooka manami

神戸ファッション専門学校卒業後、
45rpmほか数社で、パターンと企画を経験。
cheep-cheep というパターンメーカーのアトリエを
夫婦で運営し,2005年、オリジナルブランドCHAR*を立ち上げる。    
2007年 淡路島へ移住
兵庫県淡路島出身 O型 二児の母

 

清岡 正明 kiyooka masaaki

sグループなどで パターンナー・企画・生産・経営他
高知県出身 
A型

1. Char*

「人間として、女性としてのメッセージを込めて、元気が出る、皆様の居場所を提案する想いで創りました。悩みを抱えてる生きてる人たちに、元気の出る服を」 8年前夫婦でパターンメーカーCharを立ち上げた清岡正明さん、まなみさん夫妻。まなみさんが母親という立場から、より自然体でいれるものを形にしたいと思ったのがきっかけだった。

清岡さんは当時横浜でのマンション暮らし、廊下には反物が並び、子供がそれを飛び越えて走り回る日々。生活と仕事が入り交じる環境に疲れ、近所のお母さん達にも惜しまれながら淡路島に拠点を移すことになった。もともと淡路島の津井はまなみさんの故郷。「出産がきっかけだったかな。息子も淡路島のほうが肌に合うみたいだったし、このままだと息子の本質が見えないまま虚像の世界にのまれていくような気がして怖くなった。子供がいなかったら今でも横浜でやってたような気がする」

2. 古民家のいいところ

物件の候補がいくつかあった中で、この家はすんなり物事が進んで住む事になったそうだ。 地元の建築家に依頼し、正明さんも実際に作業して改装を進めた。「この家風通しがいいねん。夏場もクーラーいらず。冬は薪ストーブでじんわり温まる。時間帯によって陽の入り方がちょうどいいように軒の角度も計算されてたり、やっぱり昔の家は経験と知恵が詰まった家だなって思う」と正明さん。「太陽、 風と雨、 自然と共存して生活できるところ」とまなみさん。
二階のゲストルームの小窓からは一階を覗ける仕組みになっていて子ども達がこの窓からヨーヨーをたらして遊んだりして、急な階段を上がる屋根裏部屋は昔も今もワクワクする。 ショップの一角には芋の保管庫もあったそう。昔からあったものと、清岡さんのセンスがうまく融合して居心地のいい新しい空間に生まれかわっている。

3. 島のふく

昨年「島のふく」という新しいラインをスタート。一見してこの洋服を着てる人たちは同じ民族だってわかるような、カラフルな洋服たち。淡路島、とくに沼島のイメージで作ったそう。 一方で茶というタグが着いた服は「Charやから。。」というユーモアも。「島のふくは原点に戻って1枚の布でまとう、包むという何通りにも変化する衣のあり方を表現していきたい。これでもまだまだやりたいことの半分くらいしかできてないねんで」とまなみさん。正明さんはしっかり考える数字タイプ、まなみさんは直感タイプなので暴走しがちなまなみさんを正明さんが止めるというバランスのとれたおふたり。よくまなみさんが勢力的に 動いているイメージを持たれるそうですが正明さんが熟考してGoサインを出してくれるそうだ。「夢や目標を持ってしつこいくらいがんばる」と正明さんが話す横でまなみさんがだまって頷く姿が新鮮だった。

4. 音楽の可能性

最近は服だけでは伝えきれなくなってきたものが出てきたのでイベントも企画し『居場所』創りをしている清岡さん。「きっかけは何でもいいと思うねん。ここに集まって津井から繋がっていけたらと思ってる。去年は大きく動こうとすると、逆回転が生まれて大変だったから、今年のテーマは小さくです。小さいものが集まっていずれひとつの大きなものになると思うから」 音楽イベントもよく開いているそうですが洋服と音楽はどう繋がっているんでしょうか。きっかけはPTA行事で子ども達がクラシックの演奏を聞いたときのこと、「大丈夫かな、ちゃんと聞いてくれるんかなて心配やってん。そしたら子ども達、クラシックやのに縦ノリで頭振ってて、もうびっくりして。音楽には人を自然体にする不思議な力があるんやって気が付いて、その場の空気は忘れられへんから」とまなみさん。古民家にはレコードがたくさん残されていて、近所の人が集まる音楽好きの家だったらしい。そこにも不思議な縁を感じるんだとか。

5. 津井の子どもたち

「子ども達が家に遊びに来てて、これ食べっておやつにみかんを出してん。無農薬のみかんやったから見た目も野性的で黒い斑点がついてるような。そしたら『知ってるか、こういうみかんの方がおいしいんやで。きれいなやつはな、売る為に薬してあるねんで』『ほんならそんなんせんでいいように総理大臣が決めたらいいねん』とか話してるのを聞いて、よくわかってるやん」と感動したそう。「この辺りの子ども達は自然に囲まれていい環境で育ってるって思うけど、学校に通い出したらみんなそれなりにストレスを抱えてるねん。子ども達には本当に大事なもの、本質を見る力を養ってあげたいと思ってる」とまなみさん。インタ ビューさせてもらった仕事場からすりガラス越しに秋斗くんがキッチンで勉強してる姿が見える。前でじっと見てなくても、側にいて気にかけてくれてるって実感できる、そんな距離感が印象的でした。

6. リコミンカに一言お願いします!

「今淡路島に移住を考える人のネックといえば仕事がないという事。淡路島から京阪神にアクセスもいいし、都会にあって淡路にはない仕事ってまだまだたくさんあると思います。そういうのをうまく仕事にできる人が増えたらいいのに」と正明さん。まなみさんは「淡路島は食べ物にも恵まれたすごいパワーのある場所。私は実際に野菜を作るんじゃなくて、子ども達にいい芽を出させてあげるように種をまくのが自分の役目だと思ってる。自分達が今がんばることで子ども、孫にいい世界を残してあげたいから」 大きなひとつのものになるように、それぞれの活動を繋げる役目をリコミンカに託していただきました。

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