淡路島の古民家での暮らし方_File06
2012.11.16
Researchの概要
調査日2012年11月16日
File06 樫本 善嗣 kashimoto yoshitsugu 樫本 佐知子 kashimoto sachiko
樫本 善嗣
1974年大阪で産まれ、南あわじ市で古民家カフェふくカフェを夫婦で経営。ホテルの専門学校を卒業してシティー、リゾート、会員制リゾート等のホテルでフロントを経験。ホテルの転勤で淡路島へ移住、縁があり地元の方から古民家を紹介して頂いたきっかけで、以前から夢だったカフェ経営をスタート。
樫本 佐知子
1973年生まれ。和歌山県出身。
古民家カフェふくカフェを夫婦で経営。
20代で喫茶経営、花屋経営を経て、アパレル販売に転身。
2011年再びカフェ経営に目覚め、和歌山にてカフェオープン準備を進行中に現在の旦那と出会い淡路島へ移住。
1. カフェオープンまで

「冬の朝、土から湯気がたってるんです。あっ、この土はあったかいんや、土の中にはおいしい野菜ができるのに必要な微生物もいっぱいいるに違いない、ここの土地の力を感じましたね。あと魚がおいしいし」 これがふくカフェオーナー、 樫本善嗣 さんが移住を決断した理由。岡山の古民家などいろいろ見てまわった中、淡路島でカフェをすることに決めた。カフェオープンを夢見ながら大阪でホテル勤務していた善嗣さん。きっかけは淡路島に転勤になり、働いてるうちに地元のご住職と知り合いになったこと。それから今の家を紹介してもらうことになったそう。「地元の人もご住職さんが言うんだったら、とすんなり受け入れてくれてほんと運がよかったんです」と善嗣さん。最初は近寄らないようにと言われるほど危険だった古民家をデザイナーと相談しながら見事によみがえらせ、オープンにこぎつけた。 オープンして約1年、まだまだ固さが抜けないと話す。「ほんとはね『いらっしゃい』って言えるようなお店にしたいんですよ。でもまだそれがなかなか言えなくてね」 ちょっと懐かしくて落ち着く雰囲気のお店には、取材中もたくさんお客さんが集まってきていた。
2. 古民家での出会い

佐知子さんとの運命的な出会い。ここでカフェをオープンすると決めて一人で準備していた善嗣さん。大阪出身の善嗣さんは準備を手伝ってくれる人を募集したところ、現れたのが佐知子さんだった。佐知子さんも和歌山でカフェオープンに向けて動き出していたところで、じゃあ一緒にやろうということになり、公私のパートナーに。ちょっとドラマみたいなストーリーで取材陣も盛り上がってしまいました。佐知子さんに、淡路島に来るのに抵抗はなかったですか?と尋ねると「いやー、もうすごいいい所だと思って。この家の最初のひどい状態は見てないけど」ランチの食器選びや盛りつけには花屋やアパレルで培った佐知子さんのセンスが光る。そのセンスを認める善嗣さんはノータッチ。セレクトした雑貨も別のスペースでそれぞれ自分のカラーを出している。夫婦円満の秘訣はお互いこだわりがあるので、 担当には口出ししないことらしい。なるほど、勉強になります。
3. こだわりメニュー

コーヒーはサイフォンで。泡がぶくーっと上がりラテのように2層に分離する。「新鮮な豆だとあふれるくらい泡があがりますよ。焙煎は今勉強中で2年後ぐらいには自分で焙煎までやれたらと思ってます」と善嗣さん。こだわりは豆だけでなくお水にも。後味が滑らかになるからと先山の湧き水を汲みに行くそうだ。ワッフルの甘い匂いに包まれて飲むコーヒーは、口あたりが柔らかで後味がすっきりしていておいしかったです。ランチは地元の無農薬野菜やお米を使ったおばんざいランチと淡路島カレーの2種。地産地消のプロジェクトから生まれた淡路島カレーは玉ねぎの甘みから奥深いコク、それからスパイスの香りと口の中で3回味がかわるという本格カレー。「地元の野菜をランチに使ったりしながら、これからも頑張ってる若手の作り手を応援していきたいですね」
4. ふくろうお好きですよね

ふくろうがお好きですか?と聞くまでもなく店内には善嗣さんが各地で集めたフクロウがある。 やっぱり福が来るから好きなんですか?「そういうのより、表情が好きなんです。なんとも言えない表情してるでしょ。とくに白ふくろうとかね。ふくろうってね 、顔で値段が違うんですよ。きれいな顔つきをしてるのは値段がすごく高いんです」 実際にふくろうを飼おうかと考えた事もあるそうですが断念したとか。本物のふくろうがカフェにやって来る日もそう遠くないかもしれません。
5. 休日の過ごし方

休日はイベントに出店したり、買い出し、気になるカフェに研究に出かけたり。「なかなか時間がとれなくて趣味のバイクでツーリングとはいかないですね。四国八十八ヶ所巡りをパイクでいって、そこでどれだけおいしいコーヒーを淹れることができるか、とかやりたいんですけどね」 これからツーリングとカフェも繋げていけたらと話す。バイクではないですが、 馬に乗ってお茶を飲みに来てくれた地元のお客さんがいて、びっくりしたとか。
6. リコミンカに一言お願いします!

「自分は運がよかったと思います。大阪で古民家の相談をしたら淡路島は敷居が高いよって言われましたから。県外からの需要が多いと思うんで、運よりちゃんとした窓口があればもっと可能性は広がると思いますね。空いてる家があるのにもったいないし、人が住むことでその土地が生きてくると思うから。あと移住を考えてる人の為にも、縁側で集まって地元の人と交流できるようなイベントができたらいいなと思ってます」
「冬の朝、土から湯気がたってるんです。あっ、この土はあったかいんや、土の中にはおいしい野菜ができるのに必要な微生物もいっぱいいるに違いない、ここの土地の力を感じましたね。あと魚がおいしいし」 これがふくカフェオーナー、 樫本善嗣 さんが移住を決断した理由。岡山の古民家などいろいろ見てまわった中、淡路島でカフェをすることに決めた。カフェオープンを夢見ながら大阪でホテル勤務していた善嗣さん。きっかけは淡路島に転勤になり、働いてるうちに地元のご住職と知り合いになったこと。それから今の家を紹介してもらうことになったそう。「地元の人もご住職さんが言うんだったら、とすんなり受け入れてくれてほんと運がよかったんです」と善嗣さん。最初は近寄らないようにと言われるほど危険だった古民家をデザイナーと相談しながら見事によみがえらせ、オープンにこぎつけた。 オープンして約1年、まだまだ固さが抜けないと話す。「ほんとはね『いらっしゃい』って言えるようなお店にしたいんですよ。でもまだそれがなかなか言えなくてね」 ちょっと懐かしくて落ち着く雰囲気のお店には、取材中もたくさんお客さんが集まってきていた。
佐知子さんとの運命的な出会い。ここでカフェをオープンすると決めて一人で準備していた善嗣さん。大阪出身の善嗣さんは準備を手伝ってくれる人を募集したところ、現れたのが佐知子さんだった。佐知子さんも和歌山でカフェオープンに向けて動き出していたところで、じゃあ一緒にやろうということになり、公私のパートナーに。ちょっとドラマみたいなストーリーで取材陣も盛り上がってしまいました。佐知子さんに、淡路島に来るのに抵抗はなかったですか?と尋ねると「いやー、もうすごいいい所だと思って。この家の最初のひどい状態は見てないけど」ランチの食器選びや盛りつけには花屋やアパレルで培った佐知子さんのセンスが光る。そのセンスを認める善嗣さんはノータッチ。セレクトした雑貨も別のスペースでそれぞれ自分のカラーを出している。夫婦円満の秘訣はお互いこだわりがあるので、 担当には口出ししないことらしい。なるほど、勉強になります。
3. こだわりメニュー

コーヒーはサイフォンで。泡がぶくーっと上がりラテのように2層に分離する。「新鮮な豆だとあふれるくらい泡があがりますよ。焙煎は今勉強中で2年後ぐらいには自分で焙煎までやれたらと思ってます」と善嗣さん。こだわりは豆だけでなくお水にも。後味が滑らかになるからと先山の湧き水を汲みに行くそうだ。ワッフルの甘い匂いに包まれて飲むコーヒーは、口あたりが柔らかで後味がすっきりしていておいしかったです。ランチは地元の無農薬野菜やお米を使ったおばんざいランチと淡路島カレーの2種。地産地消のプロジェクトから生まれた淡路島カレーは玉ねぎの甘みから奥深いコク、それからスパイスの香りと口の中で3回味がかわるという本格カレー。「地元の野菜をランチに使ったりしながら、これからも頑張ってる若手の作り手を応援していきたいですね」
4. ふくろうお好きですよね

ふくろうがお好きですか?と聞くまでもなく店内には善嗣さんが各地で集めたフクロウがある。 やっぱり福が来るから好きなんですか?「そういうのより、表情が好きなんです。なんとも言えない表情してるでしょ。とくに白ふくろうとかね。ふくろうってね 、顔で値段が違うんですよ。きれいな顔つきをしてるのは値段がすごく高いんです」 実際にふくろうを飼おうかと考えた事もあるそうですが断念したとか。本物のふくろうがカフェにやって来る日もそう遠くないかもしれません。
5. 休日の過ごし方

休日はイベントに出店したり、買い出し、気になるカフェに研究に出かけたり。「なかなか時間がとれなくて趣味のバイクでツーリングとはいかないですね。四国八十八ヶ所巡りをパイクでいって、そこでどれだけおいしいコーヒーを淹れることができるか、とかやりたいんですけどね」 これからツーリングとカフェも繋げていけたらと話す。バイクではないですが、 馬に乗ってお茶を飲みに来てくれた地元のお客さんがいて、びっくりしたとか。
6. リコミンカに一言お願いします!

「自分は運がよかったと思います。大阪で古民家の相談をしたら淡路島は敷居が高いよって言われましたから。県外からの需要が多いと思うんで、運よりちゃんとした窓口があればもっと可能性は広がると思いますね。空いてる家があるのにもったいないし、人が住むことでその土地が生きてくると思うから。あと移住を考えてる人の為にも、縁側で集まって地元の人と交流できるようなイベントができたらいいなと思ってます」
コーヒーはサイフォンで。泡がぶくーっと上がりラテのように2層に分離する。「新鮮な豆だとあふれるくらい泡があがりますよ。焙煎は今勉強中で2年後ぐらいには自分で焙煎までやれたらと思ってます」と善嗣さん。こだわりは豆だけでなくお水にも。後味が滑らかになるからと先山の湧き水を汲みに行くそうだ。ワッフルの甘い匂いに包まれて飲むコーヒーは、口あたりが柔らかで後味がすっきりしていておいしかったです。ランチは地元の無農薬野菜やお米を使ったおばんざいランチと淡路島カレーの2種。地産地消のプロジェクトから生まれた淡路島カレーは玉ねぎの甘みから奥深いコク、それからスパイスの香りと口の中で3回味がかわるという本格カレー。「地元の野菜をランチに使ったりしながら、これからも頑張ってる若手の作り手を応援していきたいですね」
ふくろうがお好きですか?と聞くまでもなく店内には善嗣さんが各地で集めたフクロウがある。 やっぱり福が来るから好きなんですか?「そういうのより、表情が好きなんです。なんとも言えない表情してるでしょ。とくに白ふくろうとかね。ふくろうってね 、顔で値段が違うんですよ。きれいな顔つきをしてるのは値段がすごく高いんです」 実際にふくろうを飼おうかと考えた事もあるそうですが断念したとか。本物のふくろうがカフェにやって来る日もそう遠くないかもしれません。
5. 休日の過ごし方

休日はイベントに出店したり、買い出し、気になるカフェに研究に出かけたり。「なかなか時間がとれなくて趣味のバイクでツーリングとはいかないですね。四国八十八ヶ所巡りをパイクでいって、そこでどれだけおいしいコーヒーを淹れることができるか、とかやりたいんですけどね」 これからツーリングとカフェも繋げていけたらと話す。バイクではないですが、 馬に乗ってお茶を飲みに来てくれた地元のお客さんがいて、びっくりしたとか。
6. リコミンカに一言お願いします!

「自分は運がよかったと思います。大阪で古民家の相談をしたら淡路島は敷居が高いよって言われましたから。県外からの需要が多いと思うんで、運よりちゃんとした窓口があればもっと可能性は広がると思いますね。空いてる家があるのにもったいないし、人が住むことでその土地が生きてくると思うから。あと移住を考えてる人の為にも、縁側で集まって地元の人と交流できるようなイベントができたらいいなと思ってます」
休日はイベントに出店したり、買い出し、気になるカフェに研究に出かけたり。「なかなか時間がとれなくて趣味のバイクでツーリングとはいかないですね。四国八十八ヶ所巡りをパイクでいって、そこでどれだけおいしいコーヒーを淹れることができるか、とかやりたいんですけどね」 これからツーリングとカフェも繋げていけたらと話す。バイクではないですが、 馬に乗ってお茶を飲みに来てくれた地元のお客さんがいて、びっくりしたとか。
「自分は運がよかったと思います。大阪で古民家の相談をしたら淡路島は敷居が高いよって言われましたから。県外からの需要が多いと思うんで、運よりちゃんとした窓口があればもっと可能性は広がると思いますね。空いてる家があるのにもったいないし、人が住むことでその土地が生きてくると思うから。あと移住を考えてる人の為にも、縁側で集まって地元の人と交流できるようなイベントができたらいいなと思ってます」