森の案内人
- 会期 │ 2018年10月27日(土)
- 時間 │ 09:00 - 16:00
淡路島の家の周辺に広がる庭ってどんなだろう?
周囲の森がじわじわと人の住む場所に侵食してくるような、人と自然が共存しているような場所であればいいなと思います。庭なのか森なのかわからない中間のような庭です。でも、ちょうどいい具合に人の手が入っていて決して、自然そのままではありません。風景になる庭がいいなぁと思っています。
三浦豊さんは、日本中の森を歩き続けています。学術的にはもっと詳しい方がいらっしゃるかもしれません。でも、三浦さんと一緒に森を歩くと、植物のことがどんどん好きになってきます。森の植物たちを友達のように紹介してくれます。
淡路島という環境で育った植物たちを自分たちの家の周辺に少しづつ近寄ってもらえるようなそんな庭づくりのためのフィールドワークです。単純に淡路島の森を三浦さんと一緒に歩いても新しい視点で今までに見えなかった森が見えてくると思います。
秋、植物たちは次の子孫を残すために実をつける時期です。少しだけ持ち帰り芽吹かせてみようと思っています。そのための方法も三浦さんにお聞きします。三浦さんのご自宅のお庭には、全国各地からそうやって集められた植物たちでいっぱいです。
是非、ご参加ください。
時間 9:00~16:00
講師 三浦 豊(森の案内人)
参加費 ¥4,000-(昼食込み)
参加人数 20名(事前予約制)
スケジュール:
9:00~集合-場所:HIRAMATSUGUMI:兵庫県洲本市中川原町中川原555
9:30~HIRAMATSUGUMI周辺の森を歩きます。(三浦さんに事前に下見をしていただきコースは決めますのでそれまでは未定)
12:00~昼食(HIRMATSUGUMI cafeのお弁当)
13:00~森の案内つづき
15:00~おはなし(HIRAMATSUGUMI cafeにて三浦豊さんと淡路島の家の庭についてお話し)
森の案内人
三浦 豊
1977年京都市生まれ
2002年日本大学芸術学部卒業 聴風館造園研究所入社
2003年同社を退社
2004年日本中の森を巡りはじめる
2010年森の案内をはじめる。
イベントレポート
淡路島の森の案内
自らを森の案内人、庭師と名乗る三浦 豊さん。
今から8年前2010年より、全国の森をガイドする仕事を始められました。ホームグラウンドを決めず、全国をワタリドリのように飛び回ることで、広い視点から比較、考察し、奥行きのある案内をされています。
ご縁があり、三浦豊さんの暮らす京都を訪ねたのは、もう1年半ほど前のこと。住宅地にある彼が暮らすお家は、豊かに生い茂る木々の中に溶け込むように存在していました。暮らしを始めた7年前にご自身で300種ほどの植物を植えられたというご自宅の庭がもう素敵な森のよう。心地良い風が通り、小鳥のさえずりと木擦れの音、そこから漏れる光、普段使うことを忘れていた感覚が自然に動き出すのがわかります。
窓枠によって切り取られたその庭は、
「風景になる庭」
そう題名がつけられているようにそこに存在していました。風景になるような、そこにずっとあったような、景色に溶け込むような庭はすぐに作り上げられるものではなく、暮らしとともに育ち、過ごした時間とともにその場所に溶け込んで行くもの。
森の植物が飛ばした種が、鳥たちがついばんで運ばれてきた実が、自然に溢れて芽吹いたようなそんな庭が作りたい。
今回は、そんな庭づくりのためのフィールドワークでした。
三浦さんから、ご自身の庭を作られた方法や経緯を、森を歩きながら、お話をたくさん聞かせていただきました。多様な関係性の中で私たち(たちには植物も含まれてます)は暮らしていて、それらを見過ごして暮らしていくのはあんまりにももったいない。私たちが普段見ている世界は、私たちの想像以上に多様で豊かで美しい。三浦さんの視点で少しだけ、ほんの少しだけ感じることができたように思います。三浦さん、参加していただいた皆様、ありがとうございました。
春にまたお会いしましょう。