淡路島の植物や土を使用した染めの実験_File01
2023.2.5
Researchの概要
島の大地や風景がそのまま立ち上がったような島の建具の制作を構想。
身近な植物や土が内包する色を和紙に写し込む。
淡路島の植物を収集し、黒谷和紙を染める実験を行った。
We envisioned creating architectural fittings that express the island’s earth and landscape.
To achieve this, we decided to dye handmade washi paper using nearby plants and the soil beneath our feet.
黒谷和紙_紙漉キハタノ製作
植物_温州みかん枝葉、サザンカ花片、カレンデュラ全草、ホーリーバジル枝葉
実験日2023年2月5日
染め_File01

染めに使用した素材
①.温州みかん(枝葉蒸留)
淡路島洲本市にある森果樹園の剪定した枝葉を使用
②.サザンカ(花片)
弊社の庭より採集したものを使用
冷凍して保存可 ネットに入れ50℃の湯の中でエキスを揉み出す
③.カレンデュラ(全草蒸留)
淡路島淡路市にあるひろた農園さんの植替えのために刈り取られたものを使用
原液 3 : 湧き水 1 くらいで薄めた(漉して使用)
④.ホーリーバジル(枝葉蒸留)
淡路島淡路市で採集したものを使用
原液まま (漉して使用)
手順
⑴.濃染液(水道水+カラーアップ) 50~60℃ 30min
染めに使用する和紙を浸水しておく
*植物繊維には染料が入りずらいため、染まりやすくするために濃染処理を行う
⑵.染色液(湧き水+アニノール) 50℃(人肌くらい) 5min~
和紙を一枚ずつ染色液に浸す. ムラが出ないように、和紙を返したり揺らしたりした
*染色液は植物をあらかじめ煮出すなどしたもの
⑶.媒染液(湧き水) 15%*注 2.3min
銅媒染、アルミ媒染、鉄媒染の3パターンで比較する
⑷.洗い(水道水)
水を溜めたところに1枚ずつ浸し、やさしく洗う
*⑵~⑷の工程を2~5回繰り返す
⑸.ソーピング剤(湧き水+10ml) 室温20℃ 10min
染色後に余分な染料を除去する
⑹.乾燥
直射日光が当たらない屋内に吊って乾燥させる
*和紙18枚(35g)
*注 媒染液 水450mlに対しての15% 67.5g
今回の実験の成果
①.温州みかん
銅媒染 3.4.5回
アルミ媒染 3.4.5回
鉄媒染 3.4.5回
②.サザンカ
銅媒染 3.4.5回
アルミ媒染 2.4回
鉄媒染 3.5回
③.カレンデュラ
銅媒染 3.4.5回
アルミ媒染 2.4回
鉄媒染 3.4.5回
④.ホーリーバジル
銅媒染 3.4.5回
アルミ媒染 2.4回
鉄媒染 3.4.5回
*⑵~⑷の工程を繰り返した回数
所感
温州みかん、カレンデュラ、ホーリーバジルは、蒸留をした後の煮出した液を染色液として再利用。濃度が高く、成分が凝縮している感じがあり、発色が良い。(アノニール効果の可能性もあり)
サザンカは、鮮やかなで綺麗な緑色に発色した。
和紙は思いのほか水に強く、ほぼ破れなどなし。
染めムラも気にならない程度。
媒染液を染める対象の重さに対して15%のところを、今回は薄める湧き水の15%にしていた。

染めに使用した素材
①.温州みかん(枝葉蒸留)
淡路島洲本市にある森果樹園の剪定した枝葉を使用
②.サザンカ(花片)
弊社の庭より採集したものを使用
冷凍して保存可 ネットに入れ50℃の湯の中でエキスを揉み出す
③.カレンデュラ(全草蒸留)
淡路島淡路市にあるひろた農園さんの植替えのために刈り取られたものを使用
原液 3 : 湧き水 1 くらいで薄めた(漉して使用)
④.ホーリーバジル(枝葉蒸留)
淡路島淡路市で採集したものを使用
原液まま (漉して使用)
手順
⑴.濃染液(水道水+カラーアップ) 50~60℃ 30min
染めに使用する和紙を浸水しておく
*植物繊維には染料が入りずらいため、染まりやすくするために濃染処理を行う
⑵.染色液(湧き水+アニノール) 50℃(人肌くらい) 5min~
和紙を一枚ずつ染色液に浸す. ムラが出ないように、和紙を返したり揺らしたりした
*染色液は植物をあらかじめ煮出すなどしたもの
⑶.媒染液(湧き水) 15%*注 2.3min
銅媒染、アルミ媒染、鉄媒染の3パターンで比較する
⑷.洗い(水道水)
水を溜めたところに1枚ずつ浸し、やさしく洗う
*⑵~⑷の工程を2~5回繰り返す
⑸.ソーピング剤(湧き水+10ml) 室温20℃ 10min
染色後に余分な染料を除去する
⑹.乾燥
直射日光が当たらない屋内に吊って乾燥させる
*和紙18枚(35g)
*注 媒染液 水450mlに対しての15% 67.5g
今回の実験の成果
①.温州みかん
銅媒染 3.4.5回
アルミ媒染 3.4.5回
鉄媒染 3.4.5回
②.サザンカ
銅媒染 3.4.5回
アルミ媒染 2.4回
鉄媒染 3.5回
③.カレンデュラ
銅媒染 3.4.5回
アルミ媒染 2.4回
鉄媒染 3.4.5回
④.ホーリーバジル
銅媒染 3.4.5回
アルミ媒染 2.4回
鉄媒染 3.4.5回
*⑵~⑷の工程を繰り返した回数
所感
温州みかん、カレンデュラ、ホーリーバジルは、蒸留をした後の煮出した液を染色液として再利用。濃度が高く、成分が凝縮している感じがあり、発色が良い。(アノニール効果の可能性もあり)
サザンカは、鮮やかなで綺麗な緑色に発色した。
和紙は思いのほか水に強く、ほぼ破れなどなし。
染めムラも気にならない程度。
媒染液を染める対象の重さに対して15%のところを、今回は薄める湧き水の15%にしていた。


