淡路島の古民家での暮らし方_File03
2012.7.29
Researchの概要
調査日2012年7月29日
File03 菜音キャンプ&ファーム 村長 菅原伸悟(MUDO)
1979年埼玉県生まれ。97年(CULB ROPPONGI NUTS)をオープンさせ、数々の音楽イベントを開催。2000年に(株)リズメディア入社し、MISIAのマネジメントを担当。08年(株)モヒートを仲間と設立し、同年から野外音楽フェスティバル「菜音」を開始。
3月11日震災後、淡路島に移住して食と音楽とエネルギーの自給自足を目指して日々健闘中。
1. きっかけは 3.11

菅原さんは菜音 (ザイオン)という食と音楽を中心に活動するグループで去年6月から淡路島、王子に移住してきた。菜音キャンプには村長 (菅原さん) 一家、長老一家、大西さん、日高さんの4グループ、計12人で暮らしている。震災をきっかけに東京を離れ大阪で移住先を探していたところ、「あなたの夢かなえませんか」という物件を見つけて、早速翌日に来島。「淡路島は自然に囲まれていて、自給率が豊かで都市からも近い、くにうみの島でもあるし縁あって呼ばれてきた感じで、淡路島に誰も知り合いはいなかったけどすぐに決断しました」動いてたらどんどん繋がっていく、というアクティブな菅原さんたちはもうすっかり淡路島に溶け込んでいる感じがした。毎年大豆から育てて仕込む味噌など自家製の保存食にも詳しくて、ご近所からおすそわけの梅は土用干し中。なんと軽トラも譲ってもらったそう。
2. やさいのおと

野菜嫌いの菅原さんの長男が、おばあちゃんに連れて行ってもらった畑での収穫体験をして野菜を食べたことに驚き、こどもが勝手にもいで食べられる安心な野菜作り、ライフスタイルで食べて行くことをテーマに2008年に農業もスタート。「これ、冷やしておいたから車でどうぞ」といただいたのはレゲエを聞きながら育ったラガトマト。ラジカセでAMラジオのイメージをはるかに超えていて、本格的なスピーカーからはレゲエにふさわしいボリュームで音が響きわたる。楽しくのびのび育ったトマトは、皮もしっかり張って力強いけどやさしい味わい。田んぼでは聞き慣れない音に誘われて近所の人が「何しよんの?」と見にくることもしばしばだとか。ハウスの向かいには草が茂った土地を開墾してみんなで手植えした田んぼがある。「機械貸したろか?」と何人か声をかけてくれたり「24年ぶりに米が植わった」と喜んでもらえたり、農業を通しての繋がりも大きい。「動くのはきらいじゃないんでいろんな人の畑を見学に行って勉強させてもらってるんです。地元の先輩たちはこの土地のことをよく知ってるし、なにより元気でびっくりしますね。ピザのトマトソースにするのにトマトを作ったり、 基本的には自分たちが食べたいものを作ってます」今年からはピザ用に小麦も植える予定だそう。
3. アポなし訪問

子供達が「連れてきちゃったよ」と友達を連れて帰ってくるので、平日は気がつけば子供が20~30人ということも。突然すぎて最初はびっくりしたけど、今となってはそれが心地いいそう。ハンモック、すべり台、大人でもワクワクする場所で、もちろん子供たちにとっても好きなように走り回って勝手に遊びを見つけられる絶好の場所なんですね。長男の誕生日には廃材を利用してみんなで基地を作ってプレゼント! 中学校の机の板をもらってきたり、うまくあるものを利用している。まずは自分たちでもできるところから自給自足、と廃油を集めてバイオディーゼル発電も実践している。
4. 毎月のイベント

島の野生の音を録音したイントロから始まるドライブにぴったりの音楽。菜音レコーズではIsland Timesという淡路島をイメージした楽曲を集めたCDも制作している。月に一度、菜音キャンプで行われる音楽イベントには音楽好きから子供までいろんな人が自由に集まってくる。こだわりのフードは冷やしラガトマト、窯から手作りの本格天然酵母ピザなど、このトマトをピザにのせてとオーダーする通なおじさんも。地元のDJやフルート奏者、それぞれの音が森に響きわたり心地いい空間を演出している。「ここはみんなの体験や発表の場ととして使ってもらえたら」と菅原さん。オープンで素敵なイベントでした。
5. 淡路島 + α

「移住して1年目は淡路の中でものごとを考えてたけど、ちょっと前に東京に1週間滞在して感じたのが、自分たちに出来ることは他の都市のことも考えながら、淡路とリンクさせていくことだと思いました。都市では食べ物の安全性に敏感になってる人 も多いから」と言う菅原さんたちは毎週日曜日に、菜音ファームや地元の農家をまわって野菜を集め、淡路島の無農薬野菜セットの宅配も行っている。淡路に呼びたい仲間がいっぱいいるけど、まずはだれが来ても大丈夫なように体制を作ってから。現在その方法を模索中だそうです。
6. recomincaへ一言お願いします!
「こんなんでいいんですか? 古民家じゃないけど」 と何度も気にしてくれた菅原さん。 「周りの人たちにほんとに良くしてもらってる」と何度も感謝の言葉が出てきました。地元に還元したいという気持ちを強く持ってくれていて「自分たちだけでなく、地元の人たちにも来てもらえてよかったと思えるようになりたい。市町村の垣根を超えて、ひとつになってアイランドを盛り上げて行きたいですね。ここでは10年以内には食と音楽とエネルギーの自給自足モデルをつくります。決して仙人のように何も使 わないとかじゃなくて、ネットも使うし。自分たちでも出来るんだってことを伝えたい」と熱く語ってくれました。
菅原さんは菜音 (ザイオン)という食と音楽を中心に活動するグループで去年6月から淡路島、王子に移住してきた。菜音キャンプには村長 (菅原さん) 一家、長老一家、大西さん、日高さんの4グループ、計12人で暮らしている。震災をきっかけに東京を離れ大阪で移住先を探していたところ、「あなたの夢かなえませんか」という物件を見つけて、早速翌日に来島。「淡路島は自然に囲まれていて、自給率が豊かで都市からも近い、くにうみの島でもあるし縁あって呼ばれてきた感じで、淡路島に誰も知り合いはいなかったけどすぐに決断しました」動いてたらどんどん繋がっていく、というアクティブな菅原さんたちはもうすっかり淡路島に溶け込んでいる感じがした。毎年大豆から育てて仕込む味噌など自家製の保存食にも詳しくて、ご近所からおすそわけの梅は土用干し中。なんと軽トラも譲ってもらったそう。
野菜嫌いの菅原さんの長男が、おばあちゃんに連れて行ってもらった畑での収穫体験をして野菜を食べたことに驚き、こどもが勝手にもいで食べられる安心な野菜作り、ライフスタイルで食べて行くことをテーマに2008年に農業もスタート。「これ、冷やしておいたから車でどうぞ」といただいたのはレゲエを聞きながら育ったラガトマト。ラジカセでAMラジオのイメージをはるかに超えていて、本格的なスピーカーからはレゲエにふさわしいボリュームで音が響きわたる。楽しくのびのび育ったトマトは、皮もしっかり張って力強いけどやさしい味わい。田んぼでは聞き慣れない音に誘われて近所の人が「何しよんの?」と見にくることもしばしばだとか。ハウスの向かいには草が茂った土地を開墾してみんなで手植えした田んぼがある。「機械貸したろか?」と何人か声をかけてくれたり「24年ぶりに米が植わった」と喜んでもらえたり、農業を通しての繋がりも大きい。「動くのはきらいじゃないんでいろんな人の畑を見学に行って勉強させてもらってるんです。地元の先輩たちはこの土地のことをよく知ってるし、なにより元気でびっくりしますね。ピザのトマトソースにするのにトマトを作ったり、 基本的には自分たちが食べたいものを作ってます」今年からはピザ用に小麦も植える予定だそう。
3. アポなし訪問

子供達が「連れてきちゃったよ」と友達を連れて帰ってくるので、平日は気がつけば子供が20~30人ということも。突然すぎて最初はびっくりしたけど、今となってはそれが心地いいそう。ハンモック、すべり台、大人でもワクワクする場所で、もちろん子供たちにとっても好きなように走り回って勝手に遊びを見つけられる絶好の場所なんですね。長男の誕生日には廃材を利用してみんなで基地を作ってプレゼント! 中学校の机の板をもらってきたり、うまくあるものを利用している。まずは自分たちでもできるところから自給自足、と廃油を集めてバイオディーゼル発電も実践している。
4. 毎月のイベント

島の野生の音を録音したイントロから始まるドライブにぴったりの音楽。菜音レコーズではIsland Timesという淡路島をイメージした楽曲を集めたCDも制作している。月に一度、菜音キャンプで行われる音楽イベントには音楽好きから子供までいろんな人が自由に集まってくる。こだわりのフードは冷やしラガトマト、窯から手作りの本格天然酵母ピザなど、このトマトをピザにのせてとオーダーする通なおじさんも。地元のDJやフルート奏者、それぞれの音が森に響きわたり心地いい空間を演出している。「ここはみんなの体験や発表の場ととして使ってもらえたら」と菅原さん。オープンで素敵なイベントでした。
5. 淡路島 + α

「移住して1年目は淡路の中でものごとを考えてたけど、ちょっと前に東京に1週間滞在して感じたのが、自分たちに出来ることは他の都市のことも考えながら、淡路とリンクさせていくことだと思いました。都市では食べ物の安全性に敏感になってる人 も多いから」と言う菅原さんたちは毎週日曜日に、菜音ファームや地元の農家をまわって野菜を集め、淡路島の無農薬野菜セットの宅配も行っている。淡路に呼びたい仲間がいっぱいいるけど、まずはだれが来ても大丈夫なように体制を作ってから。現在その方法を模索中だそうです。
6. recomincaへ一言お願いします!
「こんなんでいいんですか? 古民家じゃないけど」 と何度も気にしてくれた菅原さん。 「周りの人たちにほんとに良くしてもらってる」と何度も感謝の言葉が出てきました。地元に還元したいという気持ちを強く持ってくれていて「自分たちだけでなく、地元の人たちにも来てもらえてよかったと思えるようになりたい。市町村の垣根を超えて、ひとつになってアイランドを盛り上げて行きたいですね。ここでは10年以内には食と音楽とエネルギーの自給自足モデルをつくります。決して仙人のように何も使 わないとかじゃなくて、ネットも使うし。自分たちでも出来るんだってことを伝えたい」と熱く語ってくれました。
子供達が「連れてきちゃったよ」と友達を連れて帰ってくるので、平日は気がつけば子供が20~30人ということも。突然すぎて最初はびっくりしたけど、今となってはそれが心地いいそう。ハンモック、すべり台、大人でもワクワクする場所で、もちろん子供たちにとっても好きなように走り回って勝手に遊びを見つけられる絶好の場所なんですね。長男の誕生日には廃材を利用してみんなで基地を作ってプレゼント! 中学校の机の板をもらってきたり、うまくあるものを利用している。まずは自分たちでもできるところから自給自足、と廃油を集めてバイオディーゼル発電も実践している。
島の野生の音を録音したイントロから始まるドライブにぴったりの音楽。菜音レコーズではIsland Timesという淡路島をイメージした楽曲を集めたCDも制作している。月に一度、菜音キャンプで行われる音楽イベントには音楽好きから子供までいろんな人が自由に集まってくる。こだわりのフードは冷やしラガトマト、窯から手作りの本格天然酵母ピザなど、このトマトをピザにのせてとオーダーする通なおじさんも。地元のDJやフルート奏者、それぞれの音が森に響きわたり心地いい空間を演出している。「ここはみんなの体験や発表の場ととして使ってもらえたら」と菅原さん。オープンで素敵なイベントでした。
5. 淡路島 + α

「移住して1年目は淡路の中でものごとを考えてたけど、ちょっと前に東京に1週間滞在して感じたのが、自分たちに出来ることは他の都市のことも考えながら、淡路とリンクさせていくことだと思いました。都市では食べ物の安全性に敏感になってる人 も多いから」と言う菅原さんたちは毎週日曜日に、菜音ファームや地元の農家をまわって野菜を集め、淡路島の無農薬野菜セットの宅配も行っている。淡路に呼びたい仲間がいっぱいいるけど、まずはだれが来ても大丈夫なように体制を作ってから。現在その方法を模索中だそうです。
6. recomincaへ一言お願いします!
「こんなんでいいんですか? 古民家じゃないけど」 と何度も気にしてくれた菅原さん。 「周りの人たちにほんとに良くしてもらってる」と何度も感謝の言葉が出てきました。地元に還元したいという気持ちを強く持ってくれていて「自分たちだけでなく、地元の人たちにも来てもらえてよかったと思えるようになりたい。市町村の垣根を超えて、ひとつになってアイランドを盛り上げて行きたいですね。ここでは10年以内には食と音楽とエネルギーの自給自足モデルをつくります。決して仙人のように何も使 わないとかじゃなくて、ネットも使うし。自分たちでも出来るんだってことを伝えたい」と熱く語ってくれました。
「移住して1年目は淡路の中でものごとを考えてたけど、ちょっと前に東京に1週間滞在して感じたのが、自分たちに出来ることは他の都市のことも考えながら、淡路とリンクさせていくことだと思いました。都市では食べ物の安全性に敏感になってる人 も多いから」と言う菅原さんたちは毎週日曜日に、菜音ファームや地元の農家をまわって野菜を集め、淡路島の無農薬野菜セットの宅配も行っている。淡路に呼びたい仲間がいっぱいいるけど、まずはだれが来ても大丈夫なように体制を作ってから。現在その方法を模索中だそうです。
「こんなんでいいんですか? 古民家じゃないけど」 と何度も気にしてくれた菅原さん。 「周りの人たちにほんとに良くしてもらってる」と何度も感謝の言葉が出てきました。地元に還元したいという気持ちを強く持ってくれていて「自分たちだけでなく、地元の人たちにも来てもらえてよかったと思えるようになりたい。市町村の垣根を超えて、ひとつになってアイランドを盛り上げて行きたいですね。ここでは10年以内には食と音楽とエネルギーの自給自足モデルをつくります。決して仙人のように何も使 わないとかじゃなくて、ネットも使うし。自分たちでも出来るんだってことを伝えたい」と熱く語ってくれました。