いつもお世話になっている藤田大さん率いる淡路工舎の構造見学会にお邪魔してきた。
藤田さんのことを詳しく知りたい方はこちら。http://recominca.jp/cn6/pg140.html

淡路工舎は寺社仏閣の建築を中心とした、いわゆる宮大工の集団。藤田さんを筆頭に2,3人の若い大工さんが住み込みをしながら修行をしている。そんな、淡路工舎が作る住宅。
梁は製材せず、手斧仕上げで自然のままの形態を残す昔ながらの手法である。その迫力ある梁に負けないようメインの柱は7寸角。壁が仕上がってない状態ではあるが、ずっしりと安定感がある。メインのリビングは吹き抜けを通して2階とつながり、梁の存在を十分感じられる空間になっている。壁ができるとどう空間が変わるのかまた見に行きたい。

柱、梁は金物を使わなくても大丈夫なようきちんと仕口が刻まれているが、申請の関係上必要な部分には後日金物を付け足すそうである。完全な伝統構法ではないが、木がもつ本当の良さや大工さんの技術が存分に感じられるいい空間であった。