中国茶会
2018.05.06
台湾茶会と季節の食
HIRAMATSUGUMI茶会ー然NENー
迎茶・ネパールの白茶 玫瑰花茶
菓子・緑豆糕
茶一・文山砲種茶
食 ・豆椿特製ちらし寿司-新玉ねぎのレモン漬け、新じゃがとブロッコリー和え
茶二・貴妃(蜜香)烏龍茶
菓子・金柑の寒天寄せ-水仙烏龍茶の香
庭のサクランボの酵母ビスコッティ-玫瑰花の花びら添え
茶人 川西まり
食 季節といなり 豆椿
菓 HIRAMATSUGUMI|cafe
立夏を迎え、新しく芽吹いた若葉がその色を重ねて鮮やかになっていく頃、オープニングイベントの締めくくりとして台湾茶会を開催致しました。
窓の外に広がる緑を背景に、ハタノさんの和紙のテーブルに整然とお茶道具が並べられ、静かにお客さまを待つ場が整えられていきます。
いつもと同じキッチンからの眺めが、普段と違った空気をまとい美しい風景になっていました。
茶席を中心に配し、そのぐるりを囲む様にしてひとつのテーブルにみなさんが席につきました。
迎茶では、微発酵茶の白茶と、緑豆糕という台湾のお菓子を合わせて。
初めての方もいらしたので、まりさんは丁寧にゆっくりと言葉を交えながら、御点前くださいました。お湯の沸く音、茶杯に注がれる音、ふわっと立ちのぼる湯気、茶葉の香り、一煎、二煎と変化していく味わい、食と合わせる楽しみ。心を整えて、感覚を研ぎ澄ませて感じる一連の時間。もてなされる側もすっと背筋がのびるようでした。
茶一では、文山砲種茶と豆椿特製ちらし寿司を。
食事と合わせるお茶ということで、たっぷりいただけるようにと蓋碗で、またお手前の方法もご教授くださり、それぞれ自身のお茶を淹れるというサプライズ!
食事をご用意下さった豆椿さんは、ご自身のお店を持つ以前、233(前HIRAMATSUGUMI)にて月に一度いなりランチをして頂いていた方。その最初のランチで使用した淡路島の玉ねぎとレモンを使って、新しい門出を迎えるHIRAMATSUGUMIを想い、芽吹きを表現したちらしをご用意下さいました。
茶二では、貴妃(蜜香)烏龍茶と金柑の寒天寄せとさくらんぼの酵母ビスコッティを合わせて。
季節の菓として、庭のさくらんぼや近所の方に分けて頂いた金柑など、旬の自然の実りと、茶葉を合わせてご用意させていただきました。
まりさんの美しい所作から丁寧に入れられたお茶を静かに味わい、お茶にまつわる話を聞きながら学びを深め、談笑しながら食事を味わう。それぞれがゆるやかにつながって、穏やかな、豊かな時間となっていました。